英文書籍「Heat Shock Factor」を出版しました

熱ショック応答の発見から53年、それを制御する転写因子HSFの単離から27年経過しました。その間に、生命の基本的な仕組みで、タンパク質ホメオスタシスを統御する熱ショック応答とHSFの研究が精力的に進められてきました。熱ショック応答とHSFは、その分子機構の解明だけでなく、老化、老化と関連する神経変性疾患、がんやその他様々な疾患群と密接な関連があり、それらの治療ターゲットとして注目されています。本書籍(eBook + Hard Cover)は、熱ショック応答とHSFに関して、類のない、初めてのまとまった教科書です。生命科学・医学を学ぶ学部学生や大学院生のために、これまでに確立された基本的な概念を中心に解説しています。最先端研究者には、将来の研究方向を考える基盤となることを期待しています。

 Nakai A ed. 2016. Heat Shock Factor. Springer, Japan.

 http://www.springer.com/book/9784431558507

 http://link.springer.com/book/10.1007/978-4-431-55852-1